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迎え火にはどうしておがらを燃やすの?

2015年06月25日

本日は、お盆のお迎え火の必需品である、『おがら』のちょっとした豆知識をご案内します。

お盆のお迎え火には玄関前やお墓でおがらを燃やしてご先祖様をお迎えするという習慣がありますが、どうしておがらを燃やすのか、という理由はご存知でしょうか?

『おがら』(苧殻)とは麻の皮を剥いだ後に残る芯の部分を乾燥させたものです。

麻は古来より清浄な植物として考えられてきました。そして、その清浄さから悪いものを寄せ付けないと考えられ、それを燃やすという事も正常な空間を作り出す行いと考えられてきました。

迎え火の意味合いは先祖が返ってくる目印としてと、言われておりますが、おがらを燃やすのは先祖の霊だけではなく、悪さをする霊を家に迎えないという意味が込められております。

素焼きのお皿『ほうろく』の上で『おがら』を燃やすという習慣は、200年以上前の江戸時代から行われていました。私たちがお迎えするご先祖様も当時は同じようにお迎え火を焚いていたのかと考えると、代々受け継いでいきたい習慣だと思えてきますね。

 

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