
【最も良い季節の仏事】
本年も早いもので、まもなく三月二十一日の春分の日を挟んだ七日間が「お彼岸」の時期になります。
「暑さ寒さも彼岸まで」というように、彼岸のころは、冬から春への季節の境目にあたり、日本の季節では最も過ごしやすい時期です。
そして、彼岸の「中日」つまり春分の日は「昼夜平分」と言って、昼の時間と夜の時間が等しい日でもあります。
この日は、太陽が真東から昇り、真西に沈む日でもあり、信仰の厚い人が夕刻日没の方向を望むと、極楽浄土の姿をまざまざと見ることができると伝えられています。
彼岸は波羅密(はらみつ)と同じ意味の到彼岸(とうひがん)と言う言葉からきています。
この素晴らしい時期だけでも、迷いのこの岸(此岸(しがん))を離れて、悟りの岸(彼岸(ひがん))に渡る、またそのために努力するということの行事なのです。
このような彼岸会の行事は浄土教の広がりとともに盛んになり、しだいに通仏教的な行事になっていったのです。
この期間には寺院では法会を行い、信者は寺に参詣して聴聞したりお墓参りなどをします。
このような習俗はインドや中国には見られず、日本独自の行事です。
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